周囲から有能と評価されているのに自分では全く実感が持てず、「良い結果が出たのは、たまたま運が良かったから」、「同僚や先輩が助けてくれたから」など、自分の実力ではないと思い込む傾向が強い人を、インポスター症候群といいます。
インポスター症候群の原因は、評価が上がることで環境が変化することに対する恐れ、期待に対するプレッシャー、同調圧力など、さまざまなものが考えられます。そして、インポスター症候群に陥る人には、次のような特徴があるいわれています。
1つ目は、周囲の心の動きに敏感な人です。空気が読める人は、自分がミスをすると周りに迷惑をかけると考えがちです。その一方で、自分が成功すると周囲から嫌われるとも考えています。つまり、無能でも有能でも嫌われるという不安があるため、現状を変えようとしません。その結果、周囲から評価されても、それを受け入れたくないという心理が働くのです。
2つ目は、真面目な人です。真面目に仕事をしていると結果が出やすいため、予想以上に評価が高くなることがあります。思いがけない評価を受けると、それがプレッシャーになるのです。そして、評価を受けたにもかかわらず失敗をすると、やっぱり自分は無能なんだと思い込み、インポスター症候群に陥ってしまいます。
3つ目は、自己評価が低い人です。兄弟姉妹と比較されて育ったなどの理由で自己評価が低いと、周囲からの評価を素直に受け止められず、インポスター症候群に陥りやすいと考えられます。